第2回刑務所アート展の会場において、詩の作品の朗読音声を流しました。これは、詩の部門の審査員を務めた上田假奈代さんの発案によるものです。
受刑者から送られてきた表現を孤立させない、受け取った私たちなりに応答する方法として、声に出して読んでみることをしました。
上田假奈代さんからのコメントは次のとおりです。
刑務所アート展の詩の部門を担当した上田假奈代です。
この展覧会には、目の見えない方や言葉を読み取るのが難しい方がいらっしゃるかもしれません。そこで、詩の作品をいろんな人に声に出して読んでもらいました。耳で聞いてみると、頭の中で読んでいた言葉とは違って、この詩を書いた人の気持ちに、少しですが、近づいていくような気がしました。
もし機会があれば、あなたもどうぞぜひ、声に出して読んでみてください。
朗読をしてくださったのは、上田假奈代さんが運営する拠点のココルーム(大阪市西成区)を訪れた以下の方々です。ギャラリーページから、それぞれの詩の作品ページにてこの音声をお聞きいただけますが、以下にリンクをまとめましたので、ぜひお聞きください。
01 境界を生きる 朗読:トーマ(フランス)
02 死生観 朗読:櫨山 哲明 (テオヘイズ)(西宮)
03 押して! 朗読:児嶋文憲(鎌倉)
04 光 実話詩 嘘と誠 朗読:中山博晶(福岡)
05 愛してくれるかい 朗読:堀澤元(名古屋)
06 ルネサンス 朗読:アルバレス・ダニエル(コロンビア)
07 QOL 朗読:山田實(釜ヶ崎)
08 戦争 朗読:山田小木海(釜ヶ崎)
09 手紙 朗読:立花顕則(長崎)
10 大切なとき 朗読:中尾かずお(富田林)
11 荒地 朗読:森宣雄(西成)
12 赤い糸 朗読:しんじ(長野)
13 囲いのバラッド 朗読:上田假奈代(釜ヶ崎)
14 天高く 朗読:シャーロック・ジェイムズ(イギリス)