「壁」を越え、「はじまり」をつくり続ける
はるか昔
自分の身を守ることも
明日の食事を得ることも
雨風をしのぐことも
今よりずっと難しかった時代から
洞窟に絵を描いた人がいたように
表現は、私たち人間の「はじまり」と共にありました
嬉しかったこと、悲しかったこと、怖かったこと…
自分が見聞きして、感じ、考えたことを誰かに伝えたい
その場にいなかった人とも体験を共有したい
自分よりずっと後に生まれる人にも記憶を受け継ぎたい
自分だけでなく、相手の思いも知りたい、受け取りたい、そして返したい
そんな欲求から、たくさんの表現が生まれてきました
うまく伝えられたことも、そうでないこともありました
自分が意図も想像もしていなかった、新しい反応が返ってくることもありました
ときにはすれ違い、ぶつかり合い、傷つき合うこともありました
わたしとあなたの重なりと異なり
その両面を想像し、尊重し、共に生きるすべを
私たちは表現を通して、学び合うことができます
誰かの暮らしや安全を脅かす行為ー犯罪の背景はさまざまですが
その一つには、他者への想像力を巡らせることをできなくする
閉じられた人間関係が影響していると考えられます
罪を犯し刑務所で服役する受刑者たちにとっても
また、刑務所の外で過ごす私たちにとっても
アートは、お互いを隔てるさまざまな「壁」を越え、
開かれた対話の「はじまり」をつくる手段となりえるかもしれない
そんな願いから、Prison Arts Connectionsを立ち上げました
![刑務所アートについて](https://pac-j.com/wp-content/uploads/2024/02/pac-aboutpage1.jpg)
団体概要
Prison Arts Connections
プリズン・アーツ・コネクションズ 略称:PAC
設立:2023年12月(任意団体)
運営メンバー:風間勇助、鈴木悠平、大森かずえ、黒木萌、杉田曠機
メンバープロフィールはこちら
活動目的
刑務所で服役する受刑者たちによる芸術表現を媒介し、刑務所の内と外、被害と加害を越えた対話と回復の契機を生み出し続けること
活動内容
- 「刑務所アート展」の企画・運営
- 受刑者たちによるアート作品のアーカイビング
- 受刑者たちによるアート作品を活用した商品開発・販売
- 「刑務所とアート」に関する調査研究
- 刑務所内外をつなぐ対話の場づくりとメディア運営