短歌六首 – 蔵符

短歌六首

作品タイトル

短歌六首

作者

蔵符

作品本文

身を捨つる価値のあらむかこの国はロシアに抗ふウクライナに思ふ

何ゆゑにレノンを撃ちし汝の手にその書ありしか「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

自鳴琴前世の記憶を呼び覚ます螺子を巻く指元に戻らず

五月蝿(さばへ)なす雛壇芸人ガヤなれどガヤに終わらぬガヤのプロなり

からもゝかびはかめうがの食べすぎか今宵の月の妖しく光る

焼栗の屋臺ひきをるロマの手の皸ふかくパリの秋暮る

作品ジャンル

短歌

展示年

2025

応募部門

自由作品部門

作品説明

獄にて短歌を詠み始めて20年・・・
「獄に居る我が身」を詠むことから離れて、
今を生きる<吾>に浮かぶ想いを
詠みました。

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