私をあなたの推しに!!-雅凰

生き甲斐とも言える[塀の中の書道家]としての活動サポートをお願いします。 今回、初めて服役を経験した無期囚です。当初は中のことを全く知らず、望めば相応の改善指導が受けられ、道を示してもらえるとばかりに思っていました。ところがここは、その名の通り、単に刑を務める所でしかなく、反省も更生も自分次第、加えて近すぎる同衆との距離が副作用となって、想像以上に生きにくい再スタートを準備するにはとても不向きな場所ということが段々と判って来ました。 そんな中、まるで下りのエスカレーターに乗り、上の階を目指すようにして、早四半世紀という年月を、書道を通して自分と向き合い、又表現によって安らぎを得ながら、今日までもがいてきました。 ≪これまでの歩み≫ 祖母と母が書道家だったことから幼い頃より筆を持ち、墨の香りと共に育ちました。臨書を日課とする青年期まで送りましたが、やがて生活という建前の基、欲得に目が眩み、「書」だけでなく「人」の道を外してしまいます。生前の母から「書でメシを食っていける人になってほしい」と願い言われ続けていたことと、心の病を患った友人に作品を贈り、「救われた」と言ってもらえたことが私の救いとなってよって異と共に生き直すと決めました。 ≪私にとっての書道とは≫ 社会は移ろい、人々が人生を進める一方、私と言えば心の奥に生きる痛みを抱え、時には全てを投げ出したくなる葛藤と戦うことさえあります。それでも、死線の際から「生」の側へと立ち戻らせてくれたのが「書」でした。塀の中は、とかく時間だけは、たっぷりと与えてもらえます。人生の手本や教訓が到る所に転がっています。私にとっての書道とは、実社会にいて雑多に塗れていたら、きっと見過ごしていたであろう小さな幸せや、無期囚ならではの気付きを表現できるアイテムであり、又物理的にも比喩としても高い高い塀を越えられ、閉ざされた外とのギリギリの隙間をすり抜けて、人と私を繋いでくれる2.5次元ツールです。 ≪キャリア≫ 2つの団体より、教場を開ける、師範と成家の資格を与えられ、一方の所では支部「洞徹」を開設しています。 ・第54回公募 宮公書道展入賞「秀作」 ・第27回公募 インテリアの書展 入選 ・第7回公募 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「金賞」(作品No.113)(パスワード00300)※作品画像(F) ・第8回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「金賞」(作品No.114)(パスワード56318)※作品画像(G) ・第9回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「奨励賞」(作品No.94)(パスワード24909)※作品画像(H) ・第10回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 間もなく発表 ・第1回 2回アート展 「部川賞」第3回出品 etc.

≪過去にしたお仕事≫ ・筆文字のお仕事としては、お品書き、暖簾、看板、表札や名刺etcの原案 ・社訓、命名紙や名前に込められた想いを詩文にするネームメッセージ ・書籍の題字では作品と共に、アウトライン処理をしたデータを納めました。 ・Tシャツなどオリジナルグッズの原案は定期的に納めています。 ・メインの作品製作依頼は断続的ですが多数あります。 (サンプル作品と保存してあるデータから過去の作品画像をご用意いたしました。) ≪希望するサポートと実例≫ ・マネージャー的パートナーとの二人三脚。又は得意分野を担って下さるだけでも構いません。可能であればチームを形成し創作に専念できる状況を整えて応援して下さる輪を広げていきたいというのがお願いになります。 書道家としての活動ベースとなる、インスタグラムなどのSNSやホームページを開設したい。 文字の含意や私の感想を添えた作品画像をアップしたり、様々な告知や報告を行って、社会との密な関係を築きたいというのが描く方向性です。その具体的なアプローチについてはアドバイスをお願いします。 ネット環境が整えば、他のプランと繋いで、後から色々な展開が可能になります。言い換えますと、今の私には、これが最大のボトルネックです。墨と共に生き直そうとする姿を見ていただくことこそが、活動への更なる支援に繋がり、継続することで、延いては犯罪加害者に対する御理解も少しは深められるのではないでしょうか、そんな「赦し」と「寛容さ」を目指した活動の場にしたいと思っています。 ・作品の展示場所を増やしたい 現在もお店や会社などに展示していただいています。飾って下さっているだけの所と、お気に召していただけた方にお譲りする目的のお店や、定期的に入れ替えている所があります。 ・筆文字のお仕事など、形に残こるご依頼とのマッチング クラウドソーシングやスキルシェアのサイトを活用出来ると実現しやすいかもしれません。 ・フレームアーティストや切り絵師、貼り師といった紙・布を用いたアーティストとのコラボと発表 額装する際の枠、作品と枠との間に用いるマット(合紙)に趣向を凝らして下さる方がいましたら、既製品のフレームとは異なる形状や風合いを活かした創作をしたり、詩の周囲を絵巻で飾るなど、いわゆる「The書道作品」とは違った世界観を表現してみたいと思います。 ・取り扱って下さるギャラリーや書商さんと出会いたい 効果的に実績をつくる公募展への出し方、私の作品にご興味を持って下さりそうな方との引き合いなど、専門家ならではの助言とサポートが望めます。 ・通信教育で添削指導を行える環境を整えたい 多くの方が「今よりもキレイな字を書きたい」「自分の名前ぐらいちゃんと書けるようになりたい」…しかしなるべく簡単に…と思っていらっしゃるのではないでしょうか。キッカケはそれで十分です。「道」が付く習い事に終りはなく、私自身がまだまだ駆け出しの身ですので、判る範囲に限られてはいますが、上達するコツ、美しく魅せるポイントやその理由などを分かりやすく説明することは出来ます。

いずれは書の道で生計を立てたいと考えており、本格的に習いたい方は、支部を開設している団体を利用することで、段位の取得が可能です。 ・海外進出を果たしたい。 慈善事業に積極的な国で、展示先や取扱店など、応援していただける方を見つけられないでしょうか、又「ル・サロン」「サロン・ドトーヌ」といった欧州美術賞展にもチャレンジしたいと思っています。 ・書道関連の書籍を出版したい。 塀の中で行っている書道家としてのこの活動記。書き方の指南本、無期囚ならではの視点で紡いだ自詠の詩文やエピソードを添えた漢字などをまとめた作品集。 これまでのプロセスは思案に適した問い合わせ先を探し、住所を調べてもらい、慎重に練ったお手紙を差し上げ、ひとつひとつ開拓してきました。今後もなるべくお手間をおかけしないよう、自分で出来ることはしていきます。但し、不可能や非効率を改善するには、どうしてもサポートを願い出たい部分があります。 やはり切なる願いはネット環境です、これが整うだけで、活動の幅を一気に広げることが出来ます。 方向性と思案をお伝えしたいがために実現までの難易度が分からないまま列記しました。大半は活動のベースがあることで派生のチャンスを後から作れそうにおもいます。仮にネット環境の整備が困難でしたら、どの案件を叶えていただけても、又方向性さえご理解いただけていましたら、必ずしも列記の例であるが必要はなく、実現しやすいご提案であっても十分すぎる幸せです。 ≪現状と改善点そして理想形≫ 施設には制約が多く、独力ではままならないことはかりです。作品の落款を整えるための押印や、紙を適切サイズにカットするといった単純な作業でさえ出来ません。今はそれでも、理解ある取引先や支援者が、その諸事雑務をお手伝いして下さるおかげで色々と取り組めてはいます。 作品に施す装飾案はデザイナーさんと打ち合わせられます。依頼主との対応や納品はギャラリーのマネージャーさんが調整をして下さいますので、連携を図ればその部分を担ってはいただけますが、当然のことながら、何らかの依頼を発注する前提に限られます。又、たとえ素晴らしい額装であっても、そこにはそこのカラーがあり、異なる作風であっても、仕上がりがどうしても似通ってしまい刷新感は得られません。 創作意欲には満ちています。段階的なプランも練り上げていますが、進歩の早い社会情勢には疎く、どのサイトを利用すると効果的かなどの最適なアプローチが分からず、アートとお仕事の結び続けや、セルフでを行うPR、営業活動には、ほとほと限界を感じています。突然、お問い合わせの手紙が届き、罪人が「手を差し伸べて下さい」と高らかに叫んだところで、このようなチャンスでも与えられない限り、いぶかしく感じて当然です。実際のところ、お返事が「けんもほろろ」であったり、それさえいただけないこともしばしばあります。 しかし、ここに「御支援をして下さる方」という尊いフィルターをかけ、「手を差し伸べてあげて下さい」と言っていただけたら、その受け取る印象はどうでしょうか?活動全体に信憑性という、一本の筋が通るように思えます。 地道な努力を長く続けています。きっと、ちょっとしたエッセンスが加わることで、それが化学反応を起こすキッカケとなり、輪を広げる臨界点を越えられると考えています。

≪2つの活動趣旨「生活基盤」と「償い」≫ 大前提として、好きな書道を通し、心豊かに、そして平穏な日々を送り、人らしさを取り戻しつつ生き返したい気持ちが根底にはあります。しかし、置かれた立場を意識せず、易々と穏やかさだけを貪る日常は、却って居心地の悪さを覚えてしまいます。ひび割れた過去からの線上に現状と今後も並べてみたところで、道も答えも見つかりませんが、奮い起たせる理由は大切です。そんな苦衷からなる清算と社会参加への想いがこの趣旨になります。サポートをしていただけましたら、その感謝も必ず私の原動力になります。 ①生活基盤 大罪人の作品を好んで飾りたいと思って下さる方はいません。そうと判っても教えを乞い、変わらず接して下さるというのも、甚だ心もとない浅慮でしょう。ただでさえ、出所後に何も無いところからのリスタートは、不安定この上なく、軌道に乗せるまでには相当の時間を要し、幾つもの難所を越えなくてはなりません。そんな空手形のようなプランでは、出所を後押しする材料には到底なり得ず、それよりはむしろ、制約の多い塀の中で、墨と共に生き直す姿を見ていただきながら、ある程度の基盤を築いていけば、外へ出てそれ以上の形を作れる強い説得力を帯びます。又、従前からお付き合い下さる方は、きっと漏れなく喜んで下さるはずで、後に罪人と判明する「落胆」という裏切りとは真逆の結果になるのではないでしょうか。 現状では机を並べて指導が出来ない支部を開設したのは、このことへの先駆けです。 ②償い 受刑が始まったばかりの頃は、出所したら懸命に働いて、生活の基盤を整え必ず少しずつでも償いとしての被害弁済をしていこうと考えていました。ところが無期因の仮釈放は年々厳しくなり、未だ出所の見通しは全く立っていません。健康寿命との戦いもあり、私のいたたまれなさは募る一方です。出所を前提とした計画は、叶わなければ画餅に終り、このまま償えない内に死してしいますと悔いが二層を成してしまいます。そのため私は服役中から、スキルを活かせる書道をベースにお仕事をさせていただいて、その収益をもって償いに充てる取り組みを続けています。(現在52才) ≪釈明を求める理解≫ 誓って我欲を満たし、名声をほしいままにしたいかためのお願いではありません。 「仕事→収益→弁済」の図式により、金銭が絡むことで実現の障害となるようでしたら「活動→実績→ 生活基盤」として下さっても、大きな励みになります。純然たるアートの推しとして切り離して下さい。 しかし、とても大切なことです。このように御一考いただけないでしょうか。希薄化している社会との関わりを持ち、外へ出てから安心して暮らしていけるだけの準備を先にしている…と。 出所が間近に迫れば就職先を見つけるのが一般的であっても、私が本当に書の道でご飯を食べていくとしましたら、それはもっと安定が困難なフリーランスになるでしょう。その時の年齢によっては満足に体が動かない可能性もあります。償いと共に老後のことも考えなくてはならず、それらの人生設計を受利中に遂行出来ていたら、あとは満を持して、お声がかりを待つのみです。 それに、万が一出所が叶わなくても、万全整う私は、最期まで償いを続けられます。

≪目標と私なりの社会貢献、描く未来≫ 「これでヨシ」も「終り」もないのが書道です。先人の技法を倣い、新たな表現を身につけると、この上ない喜びを感じます。ここ10年余りは専ら線美の極みを追い求め、誰が見ても私の書風と気付いてもらえる文字づくりに精を出しています。夢のひとつは”フォント”です。 書道展では上手く書いて評価されます。アートはそれに加えて「誰の作品か」が重要視され、その点においては、社会や家族に沢山の迷惑をかけた大罪人の作品など、自業自得で緑起が悪いと感じる方もいらっしゃることでしょう。ですが善し悪しは別にして「ただの馬の骨」でないことは確かです。ドン底でもがく今、そこを逆手に取るなどして、興味を持っていただく入口作りが課題と言えます。 過去の自分とは訣別しました。これからは、とにもかくにも「ありがとう」と言ってもらえる生き方をしたい。目標はこれに尽きます。そして、習練を下支えに、心を満たしたり、勇気を与えたり、眺めてその場が和む書で、空間を彩りたいと思っています。 社会との関わりを築き、書をもってお役に立ちたい気持ちは強く持っています。ただ、どんな方法があるのかが判りません。労力の過多は厭いませんので、その道をお示しいただけますと幸いです。 これは、まだ雲を掴むような青写真ですけれども、仮に活動を続けた結果、生活基盤が整い、強いも行えたとしたら、これは他の受刑者に応用が利く、リスタートのモデルケースになりませんか? 私の場合は、たまたま持ち合わせた書を活用していますが、学び直しや身につけたスキルを活かすことで準備資金を作ったり、希望職とのマッチングも可能に思えます。欲しい人材になりさえすれば、職の選択肢が増え、自信を持って社会復帰を果たすことが出来ます。生活と安全の欲求を満たせられれば、その上に位置づく自己の改善や超越の心にも拍車がかかるはずです。つまり、延いては再犯率の低下にも結びつく…そんな漠然と描く社会貢献の夢も私のモチベーションになっています。 ≪最後に≫ 誤解を恐れずに記します。TVの動物番組で、なかなか人に懐けない保護された犬猫が少しずつ信頼を寄せていく姿を見ると、そこに社会が受刑者と関わりを持つヒントがあるように思えます。 最大の差異難点は、どうにもつきまとう恐怖心や不気味さをも凌貸する「可愛さ」が私にはないことでしょうか。かわいいと振り向かせたくて、あの手この手を考えます。そして懐くまで辛抱強く接してもらえます、この用紙を読んで下さっている方は、少なくない関心をお持ちいただいていて、更には、そこから世の中を良くすることにもつなげたいと思って下さる方はかりなので、その先のオーディエンスを見据え、受け入れてもらい、そして推してもらえるよう、かわいさの代わりとなるセールスポイントに熱を込めてお伝えさせていただきました。 プリズン・アーツ・コネクションズ…塀の中の書道家とのつながりを持って下さい。 そして社会へ向けて私を推して下さい。

別紙 ≪資料一覧≫ (サンプルの品) 1器(450cm) 2驚(SURPRIS)(60cm) 3龍(Dragon) 4紡 5桜 6直 7一 8頂 9お品書き、ポップ 10名刺・表札 (画像データ) A 六道平記(タイトル作品) Bサブタイトル・著者名 C砕動風 D心ひとつ E恩送り Fあいみょんの詞・「猫」 G韓非子・「二柄」 H孔明・泣いて馬謖を斬る ・①、②サイズの所に印をつけ折ってあります。自力では切れないので、邪魔にならないようカットをお願い致します。 ・②③英語と融合させた「書アート」です。過去にも色々と作り、シリーズにしています。こういった遊びを効かせた文字には一般的な和テイストの額装よりも、オリジナリティーに富んだ、カラフルなペイントやデコラティブなフレームの方がマッチします。 ・④~⑧現在展示をしてもらっている所では、同じサイズの作品を定期的に入れ替えるレンタルも行っています。他はお店にお譲りしていたり、委託販売を目的とした展示もあります。 サイズはハガキ~半紙、条練(135×35cm)など様々です。(器は条幅3分の1) ・⑨、⑩過去に仕事をした際の書体と構図サンプルを雰囲気付けでもご覧いただきたく再書しました。 ・Ⓐ、Ⓑ手がけさせていただいた書籍の題字関連です。業者さんにアウトライン処理をしてもらってあるため、線に乱れがなく、そのままフォントとしても使用出来ます。⑨⑩も処理するとそうなります。Ⓐは作者のご希望で額装して納めました。 ・Ⓒ小口出にもなっている平安時代の伝奇です。④~⑧もそうですが、イメージしやすい絵巻きなどとのコラボもしてみたいひとつです。 ⒹⒺ座右の銘・社訓に位置のけられるご依頼作品の一例です。Ⓔはセオリーを度返しした「前衛」と「書アート」の中間です。 ・Ⓕ~Ⓗ国際書道展での賞状データです。Ⓕは「調和体」「現代詩文」と呼ばれるジャンルで、⑨⑩Ⓓと共にネームメッセージの御依頼に用いたりもします。 SNSでは活動報告などの他、こういった作品をアップし、文字に含んだ意味や表現の解説をして、私を知ってもらい社会の反応を意識しつつ受け入れていただく道を探りたいと思っています。例えず「理には大岩から離れるという意味があるそうです。正しく筋に沿い力を加えれば必ず割れる。その筋こそがことわりの語源らしく、私自身を形成するために、ことわりの筋を探す旅をしている最中です」「あなたは器の口にどんな意味を持たせますか?私は下の2つに「誇り」と「覚悟」を上には 「行動力」「包容力」を入れます…つまり器の大きさは犠牲心と言い替えられるのではないでしょうか」「直ただちに、まっすぐ、あらためる、下らない枷を外し、1歩を踏み出すイメージです」といった具合です。他にアもドバイスがありましたらお願いします。

作品タイトル

私をあなたの推しに!!

作者

雅凰

作品本文

生き甲斐とも言える[塀の中の書道家]としての活動サポートをお願いします。

今回、初めて服役を経験した無期囚です。当初は中のことを全く知らず、望めば相応の改善指導が受けられ、道を示してもらえるとばかりに思っていました。ところがここは、その名の通り、単に刑を務める所でしかなく、反省も更生も自分次第、加えて近すぎる同衆との距離が副作用となって、想像以上に生きにくい再スタートを準備するにはとても不向きな場所ということが段々と判って来ました。
そんな中、まるで下りのエスカレーターに乗り、上の階を目指すようにして、早四半世紀という年月を、書道を通して自分と向き合い、又表現によって安らぎを得ながら、今日までもがいてきました。

≪これまでの歩み≫
祖母と母が書道家だったことから幼い頃より筆を持ち、墨の香りと共に育ちました。臨書を日課とする青年期まで送りましたが、やがて生活という建前の基、欲得に目が眩み、「書」だけでなく「人」の道を外してしまいます。生前の母から「書でメシを食っていける人になってほしい」と願い言われ続けていたことと、心の病を患った友人に作品を贈り、「救われた」と言ってもらえたことが私の救いとなってよって異と共に生き直すと決めました。

≪私にとっての書道とは≫
社会は移ろい、人々が人生を進める一方、私と言えば心の奥に生きる痛みを抱え、時には全てを投げ出したくなる葛藤と戦うことさえあります。それでも、死線の際から「生」の側へと立ち戻らせてくれたのが「書」でした。塀の中は、とかく時間だけは、たっぷりと与えてもらえます。人生の手本や教訓が到る所に転がっています。私にとっての書道とは、実社会にいて雑多に塗れていたら、きっと見過ごしていたであろう小さな幸せや、無期囚ならではの気付きを表現できるアイテムであり、又物理的にも比喩としても高い高い塀を越えられ、閉ざされた外とのギリギリの隙間をすり抜けて、人と私を繋いでくれる2.5次元ツールです。

≪キャリア≫
2つの団体より、教場を開ける、師範と成家の資格を与えられ、一方の所では支部「洞徹」を開設しています。
・第54回公募 宮公書道展入賞「秀作」
・第27回公募 インテリアの書展 入選
・第7回公募 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「金賞」(作品No.113)(パスワード00300)※作品画像(F)
・第8回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「金賞」(作品No.114)(パスワード56318)※作品画像(G)
・第9回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 入賞「奨励賞」(作品No.94)(パスワード24909)※作品画像(H)
・第10回 グローバル書道@YASUDA国際書道展 間もなく発表
・第1回 2回アート展 「部川賞」第3回出品 etc.

≪過去にしたお仕事≫
・筆文字のお仕事としては、お品書き、暖簾、看板、表札や名刺etcの原案
・社訓、命名紙や名前に込められた想いを詩文にするネームメッセージ
・書籍の題字では作品と共に、アウトライン処理をしたデータを納めました。
・Tシャツなどオリジナルグッズの原案は定期的に納めています。
・メインの作品製作依頼は断続的ですが多数あります。
(サンプル作品と保存してあるデータから過去の作品画像をご用意いたしました。)

≪希望するサポートと実例≫
・マネージャー的パートナーとの二人三脚。又は得意分野を担って下さるだけでも構いません。可能であればチームを形成し創作に専念できる状況を整えて応援して下さる輪を広げていきたいというのがお願いになります。
書道家としての活動ベースとなる、インスタグラムなどのSNSやホームページを開設したい。
文字の含意や私の感想を添えた作品画像をアップしたり、様々な告知や報告を行って、社会との密な関係を築きたいというのが描く方向性です。その具体的なアプローチについてはアドバイスをお願いします。
ネット環境が整えば、他のプランと繋いで、後から色々な展開が可能になります。言い換えますと、今の私には、これが最大のボトルネックです。墨と共に生き直そうとする姿を見ていただくことこそが、活動への更なる支援に繋がり、継続することで、延いては犯罪加害者に対する御理解も少しは深められるのではないでしょうか、そんな「赦し」と「寛容さ」を目指した活動の場にしたいと思っています。
・作品の展示場所を増やしたい
現在もお店や会社などに展示していただいています。飾って下さっているだけの所と、お気に召していただけた方にお譲りする目的のお店や、定期的に入れ替えている所があります。
・筆文字のお仕事など、形に残こるご依頼とのマッチング
クラウドソーシングやスキルシェアのサイトを活用出来ると実現しやすいかもしれません。
・フレームアーティストや切り絵師、貼り師といった紙・布を用いたアーティストとのコラボと発表
額装する際の枠、作品と枠との間に用いるマット(合紙)に趣向を凝らして下さる方がいましたら、既製品のフレームとは異なる形状や風合いを活かした創作をしたり、詩の周囲を絵巻で飾るなど、いわゆる「The書道作品」とは違った世界観を表現してみたいと思います。
・取り扱って下さるギャラリーや書商さんと出会いたい
効果的に実績をつくる公募展への出し方、私の作品にご興味を持って下さりそうな方との引き合いなど、専門家ならではの助言とサポートが望めます。
・通信教育で添削指導を行える環境を整えたい
多くの方が「今よりもキレイな字を書きたい」「自分の名前ぐらいちゃんと書けるようになりたい」・・・しかしなるべく簡単に・・・と思っていらっしゃるのではないでしょうか。キッカケはそれで十分です。「道」が付く習い事に終りはなく、私自身がまだまだ駆け出しの身ですので、判る範囲に限られてはいますが、上達するコツ、美しく魅せるポイントやその理由などを分かりやすく説明することは出来ます。

いずれは書の道で生計を立てたいと考えており、本格的に習いたい方は、支部を開設している団体を利用することで、段位の取得が可能です。
・海外進出を果たしたい。
慈善事業に積極的な国で、展示先や取扱店など、応援していただける方を見つけられないでしょうか、又「ル・サロン」「サロン・ドトーヌ」といった欧州美術賞展にもチャレンジしたいと思っています。
・書道関連の書籍を出版したい。
塀の中で行っている書道家としてのこの活動記。書き方の指南本、無期囚ならではの視点で紡いだ自詠の詩文やエピソードを添えた漢字などをまとめた作品集。
これまでのプロセスは思案に適した問い合わせ先を探し、住所を調べてもらい、慎重に練ったお手紙を差し上げ、ひとつひとつ開拓してきました。今後もなるべくお手間をおかけしないよう、自分で出来ることはしていきます。但し、不可能や非効率を改善するには、どうしてもサポートを願い出たい部分があります。
やはり切なる願いはネット環境です、これが整うだけで、活動の幅を一気に広げることが出来ます。
方向性と思案をお伝えしたいがために実現までの難易度が分からないまま列記しました。大半は活動のベースがあることで派生のチャンスを後から作れそうにおもいます。仮にネット環境の整備が困難でしたら、どの案件を叶えていただけても、又方向性さえご理解いただけていましたら、必ずしも列記の例であるが必要はなく、実現しやすいご提案であっても十分すぎる幸せです。

≪現状と改善点そして理想形≫
施設には制約が多く、独力ではままならないことはかりです。作品の落款を整えるための押印や、紙を適切サイズにカットするといった単純な作業でさえ出来ません。今はそれでも、理解ある取引先や支援者が、その諸事雑務をお手伝いして下さるおかげで色々と取り組めてはいます。
作品に施す装飾案はデザイナーさんと打ち合わせられます。依頼主との対応や納品はギャラリーのマネージャーさんが調整をして下さいますので、連携を図ればその部分を担ってはいただけますが、当然のことながら、何らかの依頼を発注する前提に限られます。又、たとえ素晴らしい額装であっても、そこにはそこのカラーがあり、異なる作風であっても、仕上がりがどうしても似通ってしまい刷新感は得られません。
創作意欲には満ちています。段階的なプランも練り上げていますが、進歩の早い社会情勢には疎く、どのサイトを利用すると効果的かなどの最適なアプローチが分からず、アートとお仕事の結び続けや、セルフでを行うPR、営業活動には、ほとほと限界を感じています。突然、お問い合わせの手紙が届き、罪人が「手を差し伸べて下さい」と高らかに叫んだところで、このようなチャンスでも与えられない限り、いぶかしく感じて当然です。実際のところ、お返事が「けんもほろろ」であったり、それさえいただけないこともしばしばあります。
しかし、ここに「御支援をして下さる方」という尊いフィルターをかけ、「手を差し伸べてあげて下さい」と言っていただけたら、その受け取る印象はどうでしょうか?活動全体に信憑性という、一本の筋が通るように思えます。
地道な努力を長く続けています。きっと、ちょっとしたエッセンスが加わることで、それが化学反応を起こすキッカケとなり、輪を広げる臨界点を越えられると考えています。

≪2つの活動趣旨「生活基盤」と「償い」≫
大前提として、好きな書道を通し、心豊かに、そして平穏な日々を送り、人らしさを取り戻しつつ生き返したい気持ちが根底にはあります。しかし、置かれた立場を意識せず、易々と穏やかさだけを貪る日常は、却って居心地の悪さを覚えてしまいます。ひび割れた過去からの線上に現状と今後も並べてみたところで、道も答えも見つかりませんが、奮い起たせる理由は大切です。そんな苦衷からなる清算と社会参加への想いがこの趣旨になります。サポートをしていただけましたら、その感謝も必ず私の原動力になります。
①生活基盤
大罪人の作品を好んで飾りたいと思って下さる方はいません。そうと判っても教えを乞い、変わらず接して下さるというのも、甚だ心もとない浅慮でしょう。ただでさえ、出所後に何も無いところからのリスタートは、不安定この上なく、軌道に乗せるまでには相当の時間を要し、幾つもの難所を越えなくてはなりません。そんな空手形のようなプランでは、出所を後押しする材料には到底なり得ず、それよりはむしろ、制約の多い塀の中で、墨と共に生き直す姿を見ていただきながら、ある程度の基盤を築いていけば、外へ出てそれ以上の形を作れる強い説得力を帯びます。又、従前からお付き合い下さる方は、きっと漏れなく喜んで下さるはずで、後に罪人と判明する「落胆」という裏切りとは真逆の結果になるのではないでしょうか。
現状では机を並べて指導が出来ない支部を開設したのは、このことへの先駆けです。
②償い
受刑が始まったばかりの頃は、出所したら懸命に働いて、生活の基盤を整え必ず少しずつでも償いとしての被害弁済をしていこうと考えていました。ところが無期因の仮釈放は年々厳しくなり、未だ出所の見通しは全く立っていません。健康寿命との戦いもあり、私のいたたまれなさは募る一方です。出所を前提とした計画は、叶わなければ画餅に終り、このまま償えない内に死してしいますと悔いが二層を成してしまいます。そのため私は服役中から、スキルを活かせる書道をベースにお仕事をさせていただいて、その収益をもって償いに充てる取り組みを続けています。(現在52才)

≪釈明を求める理解≫
誓って我欲を満たし、名声をほしいままにしたいかためのお願いではありません。
「仕事→収益→弁済」の図式により、金銭が絡むことで実現の障害となるようでしたら「活動→実績→ 生活基盤」として下さっても、大きな励みになります。純然たるアートの推しとして切り離して下さい。
しかし、とても大切なことです。このように御一考いただけないでしょうか。希薄化している社会との関わりを持ち、外へ出てから安心して暮らしていけるだけの準備を先にしている・・・と。
出所が間近に迫れば就職先を見つけるのが一般的であっても、私が本当に書の道でご飯を食べていくとしましたら、それはもっと安定が困難なフリーランスになるでしょう。その時の年齢によっては満足に体が動かない可能性もあります。償いと共に老後のことも考えなくてはならず、それらの人生設計を受利中に遂行出来ていたら、あとは満を持して、お声がかりを待つのみです。
それに、万が一出所が叶わなくても、万全整う私は、最期まで償いを続けられます。

≪目標と私なりの社会貢献、描く未来≫
「これでヨシ」も「終り」もないのが書道です。先人の技法を倣い、新たな表現を身につけると、この上ない喜びを感じます。ここ10年余りは専ら線美の極みを追い求め、誰が見ても私の書風と気付いてもらえる文字づくりに精を出しています。夢のひとつは"フォント"です。
書道展では上手く書いて評価されます。アートはそれに加えて「誰の作品か」が重要視され、その点においては、社会や家族に沢山の迷惑をかけた大罪人の作品など、自業自得で緑起が悪いと感じる方もいらっしゃることでしょう。ですが善し悪しは別にして「ただの馬の骨」でないことは確かです。ドン底でもがく今、そこを逆手に取るなどして、興味を持っていただく入口作りが課題と言えます。
過去の自分とは訣別しました。これからは、とにもかくにも「ありがとう」と言ってもらえる生き方をしたい。目標はこれに尽きます。そして、習練を下支えに、心を満たしたり、勇気を与えたり、眺めてその場が和む書で、空間を彩りたいと思っています。
社会との関わりを築き、書をもってお役に立ちたい気持ちは強く持っています。ただ、どんな方法があるのかが判りません。労力の過多は厭いませんので、その道をお示しいただけますと幸いです。
これは、まだ雲を掴むような青写真ですけれども、仮に活動を続けた結果、生活基盤が整い、強いも行えたとしたら、これは他の受刑者に応用が利く、リスタートのモデルケースになりませんか?
私の場合は、たまたま持ち合わせた書を活用していますが、学び直しや身につけたスキルを活かすことで準備資金を作ったり、希望職とのマッチングも可能に思えます。欲しい人材になりさえすれば、職の選択肢が増え、自信を持って社会復帰を果たすことが出来ます。生活と安全の欲求を満たせられれば、その上に位置づく自己の改善や超越の心にも拍車がかかるはずです。つまり、延いては再犯率の低下にも結びつく・・・そんな漠然と描く社会貢献の夢も私のモチベーションになっています。

≪最後に≫
誤解を恐れずに記します。TVの動物番組で、なかなか人に懐けない保護された犬猫が少しずつ信頼を寄せていく姿を見ると、そこに社会が受刑者と関わりを持つヒントがあるように思えます。
最大の差異難点は、どうにもつきまとう恐怖心や不気味さをも凌貸する「可愛さ」が私にはないことでしょうか。かわいいと振り向かせたくて、あの手この手を考えます。そして懐くまで辛抱強く接してもらえます、この用紙を読んで下さっている方は、少なくない関心をお持ちいただいていて、更には、そこから世の中を良くすることにもつなげたいと思って下さる方はかりなので、その先のオーディエンスを見据え、受け入れてもらい、そして推してもらえるよう、かわいさの代わりとなるセールスポイントに熱を込めてお伝えさせていただきました。
プリズン・アーツ・コネクションズ・・・塀の中の書道家とのつながりを持って下さい。
そして社会へ向けて私を推して下さい。

別紙
≪資料一覧≫
(サンプルの品)
1器(450cm)
2驚(SURPRIS)(60cm)
3龍(Dragon)
4紡
5桜
6直
7一
8頂
9お品書き、ポップ
10名刺・表札
(画像データ)
A 六道平記(タイトル作品)
Bサブタイトル・著者名
C砕動風
D心ひとつ
E恩送り
Fあいみょんの詞・「猫」
G韓非子・「二柄」
H孔明・泣いて馬謖を斬る
・①、②サイズの所に印をつけ折ってあります。自力では切れないので、邪魔にならないようカットをお願い致します。

・②③英語と融合させた「書アート」です。過去にも色々と作り、シリーズにしています。こういった遊びを効かせた文字には一般的な和テイストの額装よりも、オリジナリティーに富んだ、カラフルなペイントやデコラティブなフレームの方がマッチします。

・④~⑧現在展示をしてもらっている所では、同じサイズの作品を定期的に入れ替えるレンタルも行っています。他はお店にお譲りしていたり、委託販売を目的とした展示もあります。
サイズはハガキ~半紙、条練(135×35cm)など様々です。(器は条幅3分の1)

・⑨、⑩過去に仕事をした際の書体と構図サンプルを雰囲気付けでもご覧いただきたく再書しました。

・Ⓐ、Ⓑ手がけさせていただいた書籍の題字関連です。業者さんにアウトライン処理をしてもらってあるため、線に乱れがなく、そのままフォントとしても使用出来ます。⑨⑩も処理するとそうなります。Ⓐは作者のご希望で額装して納めました。

・Ⓒ小口出にもなっている平安時代の伝奇です。④~⑧もそうですが、イメージしやすい絵巻きなどとのコラボもしてみたいひとつです。

ⒹⒺ座右の銘・社訓に位置のけられるご依頼作品の一例です。Ⓔはセオリーを度返しした「前衛」と「書アート」の中間です。

・Ⓕ~Ⓗ国際書道展での賞状データです。Ⓕは「調和体」「現代詩文」と呼ばれるジャンルで、⑨⑩Ⓓと共にネームメッセージの御依頼に用いたりもします。

SNSでは活動報告などの他、こういった作品をアップし、文字に含んだ意味や表現の解説をして、私を知ってもらい社会の反応を意識しつつ受け入れていただく道を探りたいと思っています。例えず「理には大岩から離れるという意味があるそうです。正しく筋に沿い力を加えれば必ず割れる。その筋こそがことわりの語源らしく、私自身を形成するために、ことわりの筋を探す旅をしている最中です」「あなたは器の口にどんな意味を持たせますか?私は下の2つに「誇り」と「覚悟」を上には 「行動力」「包容力」を入れます・・・つまり器の大きさは犠牲心と言い替えられるのではないでしょうか」「直ただちに、まっすぐ、あらためる、下らない枷を外し、1歩を踏み出すイメージです」といった具合です。他にアもドバイスがありましたらお願いします。

作品ジャンル

お願い

展示年

2025

応募部門

テーマ部門②「お願い」

作品説明

生き直したい気持ちを表現するべく、筆を動かしています。
仕事に就けないことなどによる再犯者の多い世の中にも疑問を持ち、書道家とての私の取り組みが、社会復帰のモデルケースとなれるよう、新しい形を模索し歩んでいる最中です。
描く未来の完成に、私だけではピースが足りません。きっと沢山いらっしゃるあろう、手を差しのべて下さる方と出会う機会もありませんでした。
ほんの少しの空き時間で十分です。私を推して下さい。

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