作品タイトル
社会で活躍するトランスジェンダー当事者の方に
施設内でのトランスジェンダーに関する処遇等について相談にのってほしい。(面会でも文通でも)
作者
優叶<Yuu>
作品本文
自分はLGBTQ+・トランスジェンダー当事者です。
心の性が男性で身体の性が女性です。
入所している施設は女子刑務所で、あたり前ですが女性に囲まれた生活を送っています。
数年前から社会では"LGBTQ++"や"セクシャルマイノリティ"という言葉は少しずつ知れ渡ってきていると思います。
しかし、それは極わずかで極一部の人たちにしか知れ渡っていないと自分は感じます。自分が社会で生活していた頃と同様で施設に入所し施設側にトランスジェンダーであることをカミングアウトをしています。(同囚にはカミングアウトはしていません)
カミングアウトをした時や相談した時に職員から
「LGBTQ+という言葉は聞いたことはあるけど詳しく分からない。」
「知識がないから・・・」
と言われたり、何かの話の時に
「女性だから・・・」
と言うようなことを言われます。
今の時代、女性だから・・・とか男性だから・・・というのはセクシャルマイノリティではなくても、どうなの?という発言だと思います。
施設内は社会と比べ、かなり時代遅れです。
自身の処遇は、居室は単独室で入浴は単独入浴です。
他にも下着類はメンズ物の使用を許可されています。
しかし、ここからはもしかしたら当事者しか分からないことなのかもしれませんが、トランスジェンダーのトランス男性の未オペの人が使用しているバインダー(トランスシャツともいう)の使用許可願いを出したところ、許可はされず生きづらい生活を送っています。
色々と他にも身体的なことで悩んでいることはありますが当事者しか分からないことだと生活して気付くことが多いです。
悩むことも沢山あります、しかし周りからしたら「大したことない」とか「気にしなければいい」とか「考えすぎ」と言われます。
ですが頭の中や心の中で、"自分は、こう感じるけれど普通なら(女性なら)こう考えるだろう"などとアンテナを常に立てている状態です。
そして今では"どうせ言っても無理だろう"と諦めています。
伝えたところで自身のダメージを増やすだけだと思っています。
そして施設を運営する職員方(医務課の職員含め)が、 トランスジェンダーについて何の知識もないと当事者側からするとただでさえ生活しづらい施設が、余計に生活しづかく生きづらい施設になっています。職員全体に少しでもトランスジェンダーについて知ってもらいたいですが、それは今は限りなく無理に近い事だと感じるので、施設内に1人でもいいので知識がある人がいて相談にのってくれて適切なアドバイスをしてくれたら悩みなど少しでも解消されるのに・・・と切に願ってはいます。
ですが現実問題、施設に対して自分の身分で何かを言うことは許される事ではないので、
自分が悩み苦しんでいる事を社会で活躍するトランスジェンダー
当事者の方に相談にのってもらいたい
そしてアドバイスなどをして頂けたら・・・
と思っています。
社会にいる方に今の現状を知ってもらいたいです。
優叶<Yuu>
(自身が知り尊敬しているトランス男性の方)
・杉山文野さん(スギヤマ フミノ)
元フェンシング日本代表で「女子高生パパになる」など著書を出版している方。
・下山田 志帆さん(シモヤマダ シホ)
元サッカー選手で茨城県出身「女子サッカー選手です。そして、彼女がいます」という本を出版している方。
作品ジャンル
お願い
展示年
2025
応募部門
テーマ部門②「お願い」
作品説明
自分はLGBTQ+・トランスジェンダー当事者です。(心の性→男性・身体の性→女性)
施設に入所し自身がトランスジェンダーである事をカミングアウトしています。
(なので処遇上、単独室で入浴は単独入浴にしてもらっています。)
カミングアウトをした時や相談した時に職員から
「詳しく分からない」「知識がないから」と言われたり、何かの話の時に「女性だから・・・」と言うようなことを言われ、その度に"トランス当事者じゃないと分からないことだ!"と思うばかりで、つらく苦しい日々を送っています。
なのでトランスジェンダー当事者の方とお話ができ、今の状況を相談し社会に今の現状を知ってもらいたいです。