作品タイトル
人間の変化
作者
夢幻
作品本文
人間誰しも自分の身に関わることや、自身も恩恵にあずかることには一生懸命になれるが、自分の身に及ばないことには頑張れないどころか、関心すら持たない。
かく言う自己中心・利己心の塊の私も、何んと情ない人間なのかと反省することばかりである。
周りと衝突せず、誰も傷つけず、傷つけられず、怒りも焦りも不安も持たず、心穏やかにすごしたいものだが… そう願いつつも一寸のことで感情的になる私。
何が心乱すのか?苛ついた理由をメモって可視化する。作業や運動、勉学に没頭する。
心を鎮める言葉を持つ様にするのだが、なかなか上手くいかないものである。
そして人間、何か窮地に陥ったとき、最後に頼りに成るのは、それまでの信用でも実績でもない。
人間性がいいとか悪いとかという問題でもない。
最終的にはその本人から滲み出す愛嬌の様なものに人は手を差し伸べるものなのだ。
ひと昔は貸し借りの棚から、いやいや手を差し伸べる場面も多々あったであろうが『かけた情は忘れても受けた恩義は忘れるな』とか『花八分咲き、人は控えめが美しい』等と言った古めかしい格好をつけた生き方をしていては時代にとり残されてしまうだろう。
一刻一刻、時代の流れは急激で、場面は様々変化する。その変化を見極め、その変化に合わせて人間もが変化しないと時代遅れの人間で終わってしまう。
要領よく立ち振る舞うことが出来て、或る意味ではずる賢こく生きて行くのも大事かもしれない。
持って生れた性格を根本的に変えることは出来ないだろうが、時代の変化について行ける位の人間に変えることは可能であろう。
現在与えられている大切な時間を、今らしく生きれる様に精進したいものである。
作品ジャンル
エッセイ
展示年
2023
応募部門
課題作品部門
作品説明
初めてのチャレンジ分野なので、これまでに経験したこと、現在、周りで起きている出来ごとを文章にして見たが、自分で思っていた以上に難しく勉強にも成った。