【ご報告・お礼】第2回「刑務所アート展」のクラウドファンディング、終了しました!

クラウドファンディング「塀の内と外をつなぐ対話を生み出す『刑務所アート展』開催にご支援ください!」を2023年12月1日~2024年1月15日に実施し、延べ220人の方にご支援いただき、2,437,000円が集まりました。

ご支援いただいた皆さま、改めてありがとうございます。

このクラウドファンディングは、第2回「刑務所アート展」の開催および、カタログやグッズ、Webギャラリー等のコミュニケーション媒体の制作、持続可能な運営体制づくりのために行いました。

「刑務所アート展」は、全国各地の刑務所で服役する受刑者からアート作品を募集して企画展を開き、審査員および展示会場やWebギャラリーで作品を観た人のコメントを、応募した受刑者に返すことで、「壁」で隔てられた刑務所の内と外の交流をつくりだすプロジェクトです。

「第1回刑務所アート展」を2023年2月に初めて開催し、全国の受刑者から文芸作品を公募して展示したほか、2人の死刑囚の絵を展示しました。

第1回刑務所アート展の様子

みなさんは、「刑務所」とはどんな場所だと思いますか?
「受刑者」と聞いて、いったいどのような人々をイメージしますか?

罪を犯し、法のもとに裁かれ、刑務所で服役する人たちは、もちろんその行為に対する償い・更生の責任を負うことになりますが、私たちと同じ一人の人間であり、刑務所に入るに至った経緯や背景もさまざまです。服役中の日々、どんなことを考え、誰に何を伝えたいと思い、どんな表現をするかも、もちろん、受刑者一人ひとり異なります。刑期を終えて出所した後にも、一人ひとり違った人生が待っています。

しかし、刑務所という、制度的・物理的な「壁」によって、また、罪を犯した人に対する差別や偏見といった心理的な「壁」によって、お互いの姿が見えにくくなっていると思います。

アートには、こうした「壁」を越えてさまざまな人々をつなぎ、司法の場やマスメディアとは異なる仕方で、犯罪やその回復をめぐるコミュニケーションを可能にする力があります。

一人ひとりの受刑者にとって、表現行為がどんな意味を持つのか。刑務所の中の表現環境とはどのようなものなのか。加害者家族・被害者家族はどのような思いを抱え、双方に現状どのような支援や課題があるのか。加害/被害を超えた対話の可能性はあるのか。単に受刑者の作品を集めて展示するだけではなく、作品の募集から展示に至るプロセスで、こうしたさまざまなテーマについて、当事者・支援者・研究者で対話を重ねてきました。

「刑務所アート展」の開催と、作品への応募を通して生まれるコミュニケーションが、受刑者にとっては社会とのつながりを感じる契機となり、塀の外にいる私たちにとっても、刑務所やそこに生きる人々について想像を巡らす機会になると考え、昨年度に続き第2回の展示に向けて現在、準備を進めています。

展示会の詳細はこちらをご覧ください。

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