「第3回刑務所アート展」開催概要

「第3回刑務所アート展」を2025年5月24日~6月14日に、東京都墨田区の「京島劇場」にて開催します。

「刑務所アート展」は、刑務所で過ごす人たち、刑務所とかかわる人たちの芸術表現を集め、展示することで、塀の内と外をつなぐ対話を生み出す活動です。私たち一般社団法人Prison Arts Connections(プリズン・アーツ・コネクションズ、略称:PAC)は、2022年から「刑務所アート展」を企画し、刑務所とかかわる人たちによる作品を通して、壁を越える対話を生み出す場づくりに取り組んでいます。これまでに2回、展示会を開催し、全国約30箇所の刑務所から送られた250以上の作品を、延べ1000人以上の方に観ていただきました。来場者にいただいた感想コメントを、一人ひとりの応募者(受刑者)に郵送でフィードバックすることで、直接やり取りすることができない刑務所内外の人たちをつなぐ対話を媒介しています。

創作や表現は、誰かに見てもらい、反応を得ることで、コミュニケーションが生まれ、新たな気づきへとつながります。この展示を通じて、刑務所の壁の向こう側にいる人々に作品を発表する機会を提供するだけでなく、それを受け取る私たち自身も、刑務所やその中で生きる人々について深く考え、想像するきっかけを持ちたいと考えています。

今年で3回目を迎える刑務所アート展、「壁の内と外のコラボレーション」に向けて、作品の募集テーマや展示方法、会期中のイベントなど、これまでにない新たな試みも多くあります。

このご案内を読んでくださっているあなたのご関心やご活動と響き合うことがあれば、ぜひ私たちと、そして塀の向こうにいる作家たちと、対話し、協働していただけると幸いです。

第3回刑務所アート展

主催:一般社団法人Prison Arts Connections

展示構成:弓指寛治
設営協力:玉置真、ヴィクトル・ヤクシェフ、浦丸真太郎、高木ちえこ、渡邉元貴

助成:一般財団法人川村文化芸術振興財団「ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成」

科研費 基盤研究C「刑事司法領域におけるアートプロジェクトの運営に関する研究」(24K03586)

日時

2025/05/24(土)〜6/14(土)
11:00〜19:00

場所

メイン会場:
京島劇場
〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目23-11

サテライト会場:
電気湯
〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目10-10
6/1(日)〜6/13(金)の期間、15:00〜24:00の営業時間中に展示(土曜日休業)
サテライトキッチン
〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目48-3
5/24(土)〜6/14(土)の期間、木・金・土・日曜日の12:00〜18:30に営業・展示

 

 

展示作品

テーマ部門①「あなたへ」―たった一人に向けた匿名の手紙たち

テーマ部門①「あなたへ」応募作品のひとつ 震災でなくなった「あなた」へ充てた手紙の写真

送り主も宛て名も匿名の「届くことのない手紙たち」込められたメッセージを受け取ってくれるのは、あなたかもしれない。


テーマ部門②「刑務所の中からのお願い」ー刑務所の内と外のコラボレーションに向けて

テーマ部門②「刑務所の中からのお願い」応募作品のひとつ、社会で活躍するLGBT当事者に刑務所へ来てほしいというお願い

刑務所の外の人に実現してほしい「お願い」を展示します。会期中にみんなで話し合って、どの「お願い」を実現するかを決めます。


自由部門 刑務所の中から外へ届けたい表現をなんでも募集!

自由部門の応募作品例 エッセイや小説、書や絵画など多様な作品が集まった

絵画や書、マンガ、詩、短歌、俳句、川柳、エッセイ、小説など、多様な作品を展示します。

今回の展示テーマの詳細は募集案内記事をご覧ください。

全ての応募作品は本Webサイトの「ギャラリー」ページにてデジタル・データ(作品画像、代替テキスト、作者・作品情報等)を公開、アーカイブいたします。

イベント

5/24(土)11:00~14:30「わたしたちのあいだにあるもの-刑務所アートを見ること、語ること、わかちあうこと-」

5/24(土)17:00~19:00 オープニング・トーク

5/25(日)10:30〜12:00 刑務所の食にまつわる 食べた人と作る人のライブトーク

5/25〜6/8 会期中全5回 表現者のリレートーク

5/31〜6/8 会期中全4回 「あなた」への手紙 作品鑑賞と対話

5/25〜6/8 会期中全3回 「お願い」相談会

6/1(日)14:00〜16:00 弓指寛治さんと語る “刑務所アート展” のミカタ

6/14(土)17:00~19:00 クロージング・トーク

 

会期中のイベント一覧と詳細はこちらから

入場料

無料

※会場展示は無料です。会期中のイベントは、無料のものと有料のものがございます。詳細は決まり次第それぞれイベントの告知・申し込みページを作成してご案内します。

会場・作品・イベントへのアクセシビリティについて

応募作品を展示するメイン会場である京島劇場は、入口に段差がなく車椅子でもご入場可能です。サテライト会場のサテライトキッチンおよび電気湯には段差や階段がございます。作品の鑑賞や店舗の利用をご希望される方は、事前にご連絡いただけると幸いです。お問い合わせいただいた方と、展示運営メンバー、サテライト会場運営者のみなさまとで相談しながら、どのような方法が取れるか検討、ご提案できればと思います。

小さなお子さんや介助者、通訳・翻訳者さんとご一緒でのご来場も大歓迎です。

また、全ての応募作品は本Webサイトの「ギャラリー」ページにてデジタル・データ(作品画像、代替テキスト、作者・作品情報等)を公開、アーカイブいたします。

一部のイベントはライブ配信や、後日のアーカイブ公開を行います。
5月24日(土)オープニング・トークのライブ配信およびアーカイブはこちら
https://www.youtube.com/live/-eObkK_JtwQ
6月14日(土)クロージング・トークのライブ配信およびアーカイブはこちら
https://www.youtube.com/live/-eObkK_JtwQ

その他、多様な方法で本展をお楽しみいただけるよう、会場・作品・イベントへのアクセシビリティに関して会期までに準備・調整を進め、本欄にて随時お知らせいたします。

ご参加にあたってご不安な点やご相談がおありの方は、以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
info.prisonartsconnections@gmail.com

物販について

展示会場受付物販スペースおよびオンラインストアにて、作品カタログや、応募作品をプリントしたマグカップ、Tシャツ、ポストカード等のグッズを販売しています。

https://shop.pac-j.com/

活動へのご支援のお願い

また、運営団体のPrison Arts Connectionsでは、Syncable(シンカブル)で常時、寄付を募っています。500円から金額をお選びいただける他、単発寄付・継続寄付をお選びいただけます。今後も活動を続けていくために、継続的に支えていただけますとありがたいです。
https://syncable.biz/associate/prisonarts

展示会場受付の募金箱でもご寄付を受け付けております。

MotionGalleryにてクラウドファンディングを実施

第3回刑務所アート展の開催費用および、作品のアーカイブ、他地域での巡回展開催費用を集めるため、2025年4月24日から5月26日まで、目標250万円のクラウドファンディングを実施いたします。ご支援よろしくお願いいたします。

https://motion-gallery.net/projects/pac2025 

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