「あなたへ」-炎浪

こうして僕が、手紙を書いていると言う事は、もう君は、僕の隣にいないんだね。 すごくつらいし、苦しくて悲しいけど、僕と君とが、これからも前に進すめるように、こうして手紙を書くね。 君との出会いは、僕が8才の時で、秋の大雨が降る日だったね。 あの時の僕は、すべての人が敵に見えていたし、自分の存在がなんなのか、分からなかった。いつも1人で、窓から外を眺めながら、死ぬことばかり考えていた。 そんな僕に君は、いつも明るく接してくれていたし、苦しくてどうしようもない時も、側にいてくれた。 その優しさが、時には僕を傷つけることもあたけど、君の優しさや笑顔に、いつも救くわれていたよ。 でも、なんでこんな僕に、そうやって接してくれていたのか、ずっと不思議に思ってた。 君と過す日々の中で、少しずつだけど、生きたいと思うようになったし、周りは敵ばかりじゃないんだったことに気づくことができた。

人にしたことが、自分に返ってくると言うことも教えられたし、生きてさえいれば、必ずいいことがあると言うことも教えてもらった。 それとね、君にもう1つ、とても大切なことを教えて もらったよ。 それはね、人を愛すると言う気持ちだよ。 人は、誰かを愛することで、自分の心が豊かになるし、その分、人に優しくなれるし、人の事を想いやれる人になる。 そして、今よりずっと強くなれる。 そうした事を、君に教えてもらった。 そう、君を愛すると言うことで・・・・。 でも僕は、この想いを君に伝えられなかった。 この想いを伝えてしまったら、今ある物が、失しなってい まうのではないか?や、自分の想いを伝えたことによて、君を苦しめてしまうんじゃないかって、怖わかった。 この事を君に言ったら、君は笑って、そんなわけないじゃん! バカだね~と言って、僕の頭を優しく撫でてくれるんだろうね。 君は本当に、優しくて強いんだよ。 僕は、そんな君だからこそ、ひかれていったんだ。

ずっと、僕の隣で、笑っていてくれると思っていたのに、君は僕を置いて、この世をさってしまったね。 君が亡くなる直後まで僕は、君がいなくなってしまうなんて、知らなかった。 君が、僕に言わないでねって言ったんだってね。 その優しさが、僕を1番苦しめたし、傷つけたんだよ!!。 僕は、君の苦しみも、つらさも、悲しみも一緒に背負いたかった!。 一緒にのりこえたかった!。 そうやって僕は君に怒っていた。 あれから18年と言う月日がたって、ようやく、君の死を受け止めることができるようになった。 君と最後にあった日、君は電話で僕に、「私の分も生きて 幸せになってね。約束だよ」って言ったよね。 あの時は、何を言っているんだろって思って、はいはいって受 け流してしまったけど、君との約束を僕は、守ろうと思う。 君の最後の言葉があったから、僕は今日まで生きてこれたのかもしれない。 あの言葉がなかったらきっと、僕は君の後を追っていたと思う。 こんなことを君が知ったらめちゃくちゃ怒るね。

だから僕は君に怒られないように、君の分まで生きて、 君の分まで幸せになる!。 この約束をはたせたら、もう1度、君のいる世界で、僕と会ってくれますか?。 君に話したいことがたくさんあるから、覚悟してね。 それと、あの時伝えることのできなかった想いを伝 えるね。 僕は、君が好きだって。 そして、僕と出会ってくれてありがとう。 もし、君が返事を書いてもいいよって言うなら、君がいる世界から返事を送ってよ。 待ってるからさ!。 僕がそっちに行くまで、元気でね。 敬具

作品タイトル

「あなたへ」

作者

炎浪

作品本文

こうして僕が、手紙を書いていると言う事は、もう君は、僕の隣にいないんだね。
すごくつらいし、苦しくて悲しいけど、僕と君とが、これからも前に進すめるように、こうして手紙を書くね。
君との出会いは、僕が8才の時で、秋の大雨が降る日だったね。
あの時の僕は、すべての人が敵に見えていたし、自分の存在がなんなのか、分からなかった。いつも1人で、窓から外を眺めながら、死ぬことばかり考えていた。
そんな僕に君は、いつも明るく接してくれていたし、苦しくてどうしようもない時も、側にいてくれた。
その優しさが、時には僕を傷つけることもあたけど、君の優しさや笑顔に、いつも救くわれていたよ。
でも、なんでこんな僕に、そうやって接してくれていたのか、ずっと不思議に思ってた。
君と過す日々の中で、少しずつだけど、生きたいと思うようになったし、周りは敵ばかりじゃないんだったことに気づくことができた。
人にしたことが、自分に返ってくると言うことも教えられたし、生きてさえいれば、必ずいいことがあると言うことも教えてもらった。
それとね、君にもう1つ、とても大切なことを教えてもらったよ。
それはね、人を愛すると言う気持ちだよ。
人は、誰かを愛することで、自分の心が豊かになるし、その分、人に優しくなれるし、人の事を想いやれる人になる。
そして、今よりずっと強くなれる。
そうした事を、君に教えてもらった。
そう、君を愛すると言うことで・・・・。
でも僕は、この想いを君に伝えられなかった。
この想いを伝えてしまったら、今ある物が、失しなっていまうのではないか?や、自分の想いを伝えたことによて、君を苦しめてしまうんじゃないかって、怖わかった。
この事を君に言ったら、君は笑って、そんなわけないじゃん!
バカだね~と言って、僕の頭を優しく撫でてくれるんだろうね。
君は本当に、優しくて強いんだよ。
僕は、そんな君だからこそ、ひかれていったんだ。
ずっと、僕の隣で、笑っていてくれると思っていたのに、君は僕を置いて、この世をさってしまったね。
君が亡くなる直後まで僕は、君がいなくなってしまうなんて、知らなかった。
君が、僕に言わないでねって言ったんだってね。
その優しさが、僕を1番苦しめたし、傷つけたんだよ!!。
僕は、君の苦しみも、つらさも、悲しみも一緒に背負いたかった!。
一緒にのりこえたかった!。
そうやって僕は君に怒っていた。
あれから18年と言う月日がたって、ようやく、君の死を受け止めることができるようになった。
君と最後にあった日、君は電話で僕に、「私の分も生きて幸せになってね。約束だよ」って言ったよね。
あの時は、何を言っているんだろって思って、はいはいって受け流してしまったけど、君との約束を僕は、守ろうと思う。
君の最後の言葉があったから、僕は今日まで生きてこれたのかもしれない。
あの言葉がなかったらきっと、僕は君の後を追っていたと思う。
こんなことを君が知ったらめちゃくちゃ怒るね。
だから僕は君に怒られないように、君の分まで生きて、君の分まで幸せになる!。
この約束をはたせたら、もう1度、君のいる世界で、僕と会ってくれますか?。
君に話したいことがたくさんあるから、覚悟してね。
それと、あの時伝えることのできなかった想いを伝えるね。
僕は、君が好きだって。
そして、僕と出会ってくれてありがとう。
もし、君が返事を書いてもいいよって言うなら、君がいる世界から返事を送ってよ。
待ってるからさ!。
僕がそっちに行くまで、元気でね。
敬具

作品ジャンル

手紙

展示年

2025

応募部門

テーマ部門①「あなたへ」

作品説明

作品を出そうと思ったきっかけは、このタイトルを見て、今は亡き、大切な人に、手紙を出したいと思い、出そうと思いました。
この手紙を読んで、1人でも多くの人に、今ある幸せは、あたり前ではないんだと言う事に気づいて欲しいし、大切な人にはちゃんと、自分の気持ちを伝えて欲しいと思いながら、書きました。

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