今年3月に開催した「第2回刑務所アート展」に関する報道を見てくださった、和歌山市BBS会の高垣さんよりお声がけをいただき、このたび、刑務所アート展の初となる地方開催が決まりました!
タイトルは高垣さんのご要望もあり「プリズンアート展 “なぜ犯罪を?”考える社会に」となり、会場は和歌山県立図書館の展示室をお借りできることになりました。会期は11月20日(水)〜12月18日(水)のおよそ1ヶ月間あります。期間中には映画の上映会やトークショーも企画されておりますので、ぜひ足をお運びください。
開催概要は以下のとおりです。
プリズン・アート展 〜“なぜ犯罪を?”考える社会に〜
会期:2024年11月20日(水)〜12月18日(水)
平日 9時〜19時、土日祝 9時〜18時
※月曜休館
入場無料
会場:和歌山県立図書館 展示室
(和歌山県和歌山市西高松1丁目7−38)
JR和歌山駅・南海和歌山市駅から県庁前経由和歌浦方面行き「高松」下車徒歩3分
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主催 和歌山市BBS会 Prison Arts Connections
助成 立ち直り応援基金 科研費24K03586
「壁」の向こうを想像し、「回復」を考える
Prison Arts Connections(プリズン・アーツ・コネクションズ)が毎年開催している「刑務所アート展」を、和歌山県立図書館の展示室にて展示します。
刑務所アート展は、全国各地の刑務所に服役する受刑者から届く絵画や詩、エッセイ、短歌、俳句、川柳といった文芸作品を展示し、作品を観た人の声を応募した受刑者へと返すことで、「壁」を隔てた刑務所の内と外との交流をつくりだすプロジェクトです。
表現を介して刑務所という場所やそこに生きる人々について想像を巡らせながら、加害/被害、刑務所の内/外といった立場の違いを越えた対話の場につながることを目指しています。
イベント「芸術での交流で無知と偏見をなくす上映会&トークショー」
2024年12月7日(土)14時〜16時(開場13時45分)
映画『ふくろう人形の秘密』を上映し、その後に同作品の映画監督である高木裕己氏と、Prison Arts Connections代表の風間勇助氏によるトークショーを行います。人は誰でも間違いを犯しうることを想像し、その更生や回復に私たちも一緒に向き合うことを考えたいと思います。
登壇者プロフィール
高木裕己(株式会社映学社 代表取締役)
佐賀県唐津市出身。大学卒業後、NET朝日制作(株)[現・テレビ朝日映像(株)]に所属し、テレビ番組の制作に携わる。その後、東映(株)教育映像部で様々なジャンルの社会教育作品を脚本・監督する。1995年に発生した阪神淡路大震災を機に、防災教育の必要性を実感。同年、(株)映学社を立ち上げ、現在に至る。交通、防災、人権など、命と関わるテーマを取り上げた作品の実績は多く、国内や海外の映画祭で数多く受賞するなど、高い評価を得ている。第1回監督作品は、児童劇映画「八重ちゃんのフライパン日記」(文部科学大臣賞受賞)。「一般社団法人生涯学習支援機構」の代表理事も務める。
風間勇助(Prison Arts Connections 代表)
1991年静岡生まれ。奈良県立大学地域創造学部講師。
東京藝術大学にてアートプロジェクトの実践を通したアートマネジメントを学び、卒業後に民間シンクタンクにおいて文化庁委託事業を中心とした調査研究業務に従事。退職後、東京大学大学院文化資源学研究室において、「刑務所と芸術」を研究テーマにアートマネジメントの観点から、刑務所(矯正施設)の内と外との対話の回路をどのようにつくっていくことができるのかについて研究と実践を重ねる。この社会で埋もれてしまうかもしれない小さな声に、どのように寄り添い社会に表現としてコミュニケーションを生み出せるのかを考えている。
チラシは こちら