作品タイトル
刑務所(なか)からラップ(CD)をリリースしたい!
(できれば、AK-69を客演(feat)に迎えて)
作者
Two Face
作品本文
今回、共に出品した私の作品(願い)「AK-69にライブ(慰問)に来て欲しい!」でも話した通り、私は、今も、そしてこれまでも、ラップ(HIP HOP)という音楽(ジャンル)に、希望・勇気(ちから)を貰い生きてきた。私は、この"ラップ(音楽)の力"というのを力強く信じています。ラップは、他の 音楽と違い、その言葉、その1つ1つに、とてつもない力が込もっている。生きている言葉だ。私は、この音楽に恩返しをしたい。未来を託したい。私が通った経験で、私にしか出せない、ラップ 語れない (紡げない)言葉(ラップ)で、今の世、特に若者達へ、生きる希望・光(ちから)、何ものにも立ち向かって行く、前に進んで征(ゆ)く闘志・魂(ちから)を与えたい。私が支えて(助けて)貰ったのと同じ様に!!
今この世、孤独や悩み、色々な悲しみ、苦しみに満ち溢れている。物・生活は豊(ゆたか)になったのに、人間本来の心や触れ合い、充足感・幸福感、"人間らしさ(温かさ)"は貧(まず)しくなった。誰でも、心の何処か、淋しさ、虚しさを持ち抱(かか)えている。その中で、自殺する人も多く増えて いる。特に若者。"東横キッズ"もそうだ。私は33才。捕まった時が19才。10代の時には、他に鑑別所や少年院も経験しており、懲役17年を言い渡され、今ココにに居る今の私は、トータル、人生半分を、生きてきた半分以上を矯正施設(こういううところ)で生活しているという事だ。人生をムダにした。折角の10代、人生1度きりしかない1番楽し い10代、20代青春を・・・もう2度と戻らない人生、若さ、光を・・・自らで台無しにしてしまった・・・。楽しみたかった、皆と同じ様に、皆が通る道を、味わう景色を・・・私も通りたかった(経験してみたかった)、思い出を造りたかった・・・。受刑者で、そうして、こんな所に居る私は、人生の底辺、地獄に居ると同じだ。これからも、外に出てからも、世間には白い目で見られ、白い扱いをされ、"氷のように冷たい世間の風も"受けて生きていかねばならぬ。人間(社会)の最下層で、底辺で、苦しみ、続いてくも同然だ。でも私は夢を持っている。ラッパーになりたい(売れたい)という夢を持っている。私の言葉で多くの人の生きる力になりたい。与えたい。救いたい。と、光(夢)を持っている。人生の最下層・底辺 (ドン底)から這(は)い上がり、成り上がり、懲役というドン底から再起し、そして有名になって、誰の希望(ちから)になりたいと・・・。私の事件で亡くなってしまった女の子の為にも、その、生きたかったけれど生きられなかった命の分を、誰かが彼女の代わりに生きてくれる、命を断とうしている人、子達が、再び生きようとその命を継いで生き続けていってくれる、その為の息吹(ちから)を、私の、私にしか出せない言葉(言霊(ラップ))で、吹きかけてあげたい。「こんな人もいるんだから、自分も生きよう」「こんな奴(社会の底辺に居る様な)が (でも)ここまで(成功)やれるんだ。なら、俺にだってできる!」そんな風に私の存在、人生(これまで)を踏み台にして、生き直して欲しい。色々な状況、環境に弱り果ててしまっている人に復活をして欲しい。私の、今、刑務所で。中(ココ)からの送る言葉(言霊ラップ)で・・・。私は、皆のそういう存在になりたい。これが中からCDを出したい1番の理由だ。そしてまた、AK-69とfeat(コラボ)して出したいのは、私の、今回 もう1つの作品でも書いている通りの事と、私が憧れているラッパー、この夢を追う原点ともなった人だからというのと、やはり1番は、彼が紡ぎ出す言葉の音楽(ラップ)は、多くの人の心の灯を幟(お)こし、闘志を湧(お)こさせ、背を押し、力を与えるから、そういう音楽(ラップ)沢山造って世に送っているからだ。私のラップの上に更に彼のそんな魂(ラップ)が重(の)ったら、その力は計り知れない、とんでもない相乗効果を、私の"与えたい"と思う人達に向けて、生むだろう。そんな風に思っているからだ。私の夢(プロジェクト)には欠かせない。
私の、この願いを求めるもう1つの大きな理由がある。それは、CDリリースで得た収益、その全部又は一部を、今も悲しみ、苦しむ、私の被害者・被害者遺族の方、亡くなってしまった女の子に、そして、私の様な飲酒による事故、被害者を生まない為に、飲酒運転撲滅や犯罪被害に苦しまれる被害者や遺族会などの、そういった団体への寄付に当てたいと、そういう思いもあるからだ。何もやらなければ、動かなければ、何もならない。命はお金では買えない。何の償い、代償にもならない。けど、この働きかけで、誰かを、これから起こる、生まれる(かも知れない)何かを、変える、防ぐ、助ける そういう事はできるかも知れない。私の様な被害者を悲しむ人、辛い思いをする人、新たな犠牲者を、もうこれ以上生まない(増やさない)為に・・・。私は、自分のやってしまった事として、そういった事も、切に願っている。だから、その為の、この願いでもある。大きな理由だ。
それから、日本では刑務所の中から曲(CD)をリリースした人(ラッパー)というのは、今までに1人もいない。アメリカ等の海外ではラッパーが服役中に、中からリリースしたというのは良くあるが、日本では今の今まで1度も無いのだ。日本人でも確かに、いない訳ではない。北海道のB.I.G JoE(ビッグジョー)というラッパーが過去、大麻密輸の件でオーストラリアで捕まった時、6年の刑務所生活の中で、中(そこ)から("上手いことやって")リリースした事はあった。だが、日本で、日本人による、日本人の為のラップ(CD)を、刑務所の中から、居る時にリリースした、というのは今の今まで1度(1人)もないのだ。これは、とても話題になると思うし、話題になるからこそ、多くの人の目・耳に留(と)まり、届くのではないだろうか。だからこそ、そこに価値がある。そうすれば、色んな人に「こんな人もいるんだから、じゃあ、俺(じぶん)も頑張ろう」、そう思ってもらえるんではないか、勇気を与え られるんではないか。その為ならば、私は、いくらその行為で叩かれようとも、炎上しても、そして自分の名前や声も、姿も、全てを晒(さら)してもいい。その代わり、より多くの人に届けたい、見てもらいたい、知ってもらいたい。勇気(ちから)を与えたい。この前代未聞の偉(異)業を、刑務所からのリリースを果たす。それ自体が多くの人に、希望となろう。誰も成し得なかった事をやる(成功させる)。そこに"光(ちから)"があると思う。私は、その魁(さきがけ)となりたい。皆さんも、この夢(プロジェクト)を、ワクワクしませんか!? (リリースに向けて、自分の声でのリリースが難しければ、まず最初、刑務所に居る間は詞(リリック)だけ書いて、歌(ラップ)はボカロに代唱(ラップ)させてリリースする。そして、出てから今度は自分の声での物をリリースする。そういうのも"有り"だと思っている。覆面を被ったかの様なこの謎を呼ぶリリースの仕方は、逆に、色々な人から好奇心 を掻き立て、興味を持って貰えるやり方なのかも知れない。今、若い世代に大人気の"顔を見せない歌手(アーティスト)"『Ado』や17歳女子高生シンガー 『tuki.』『コレサワ』なんかもそうだ。(リリースの方法は幾らでもある。) 最後に、私がこの願いを持った理由に、母の存在がある。母は私の「ラッパーになりたい」という夢を、10代の頃聞いて知っている。母から前に、面会でこんな話を聞いた。母が通う職場で、同世代の母親仲間達との間で、自分達(それぞれ)の息子(こども)さん達の話になった時母にも「今、息子さんは何してるの?」と回ってきて、その時まさか、自分の息子が刑務所に行っているなど言える筈もなく、とっさに「ラップ(ラッパー)の活動をしている」と言ってしまった様だ。その時の母(の気持ち)は、きっと"息子の夢は母(わたし)の夢"と、そしてまた、今の現状から、「こうあればどんなにいいか・・・」と、その願い(心の叫び)が投映されてのものだったのだろうと思う。それを思うと、私は、とっても切ない。胸がぎゅっと、苦しくなる。仲間達から「わぁ~、すごいじゃない!じゃあ、今度もしCDなんか出した時には、きっと聴かせて丁載ね!」そう言われた時も、母は理想(ゆめ)と現実、どんなにかそうあればいいかと願っても、叶う筈も無いそれに、どれだけの切なさを小さくなったその背の胸に抱(いだ)いた事だろうか・・・。私は泣けてくる。母は、私がこうなって、どれだけの切なさ、悲しみを抱いてきただろう。見たかったであろう成人式、街行く私と同年代、若者、幸せそう(楽しそう)に歩いているカップルに、すれ違う時(眺める時)、そこにどれだけ私の、本当はあったであろう未来(しあわせ)(今)、普通を重ねて想った事だろう・・・。母自身の、世のお母さんが普通に通る(得る)であろう幸せを想った事であろう・・・。マジ・・・ごめんね、普通の幸せを見せて(味あわせて)あげられなくて、感じさせて(通らせて)あげられなくて・・・本当に、ごめんね。
私は、母に見せたい。私がもし今、中(ここ)からCDを出す事ができたら、しかも、それをAKとコラボして出せたら(母は私のAKに対する想いも知ってるので。尚更。)皆にも少しは話せる(誇れる)んじゃないだろうか・・・。その報告を待っている同僚達へ、「息子がCD出したよ!」と…。ほんの少しかも知れない・・・親孝行(恩返し)をしてあげたい・・・。私の願いである。
作品ジャンル
お願い
展示年
2025
応募部門
テーマ部門②「お願い」
作品説明
17年の刑期、刑務所生活(19歳~37歳まで)を経験する人(しかも10代~!!)は中々居るものではない。自分でやった事とはいえ、辛く苦しい日々・・・。
この経験は、私にしか語れない、出せないリアルなものとして人に届けることができる。私のラップ(そしてできればAKと)で、今、自殺者など心に闇(孤独や悩み)を抱えている若者に生きる希望を与えることができると思う。私のせいで生きられなかった尊い若い(女の子)命、17歳の若さ・・・。その分を自らで命を絶とうとしている多くの若者に生きて欲しい。生き直してほしい。
その力を、私は与えたい。『この世界には、こんな俺(ヤツ)もいるんだぜ?大丈夫。お前らは1人じゃない!生きられる!底辺から届けるぜ魂(いのち)のHIP HOP』
そしてこれは、母や、未来に生まれるかも知れない私の様な被害者や加害者、自分自身の為でもある。多くの人の為に、この願いを"叶えたい"と望みます!
どうか、皆さんのお力をお貸しください。(詳しくは、作品(手紙)をどうぞご覧下さい!)