作品タイトル
口腔内ケアの重要性を外部から訴えかけてほしい
作者
猫渡聖夜
作品本文
作品説明で書いたように、今の刑事施設では口腔内ケアは、決められた歯ブラシや歯みがき粉で歯を磨くしかできません。
しかし、いくら歯ブラシで丁寧に磨いたとしても歯垢というのは50~60%程度しか落とせないため、一般的にはデンタルフロスや歯間ブラシなどの使用、プロケアの受診などが強く推奨されています。ですが、現状はそうしたケアが全く行えないため、収容者の口腔内の健康は現状より良くなることはありません。
近年、口腔内の健康というのは口腔内だけではなく、身体全体の健康にとても大きく関わっているということがどんどん明らかになってきました。動脈硬化や糖尿病、脳梗塞や認知症、心疾患などなど、あらゆることに影響を与えており、口腔内が健康だとそうでない人に比べて生涯医療費が1000万円も違うとの試算も出ているくらいです。
収容者の口腔内の健康というのは、人権や国の医療費などの問題だけでなく、“円滑な社会復帰”という面でも大きく影響してくるはずです。口腔内の問題からくる心身の不健康というのは、安定した就労や社会生活などに直接悪影響を及ぼします。そのため、施設にいる間の口腔内ケアやその習慣を身に付けることは、本人にとっても社会にとっても想像以上に重要なものになるはずです。
それらの問題を解決するため、専門の研究機関などと協力し、専門的な立場から、科学的かつ合理的な根拠をもって関係省庁や各施設に対して直接働きかけて、改善を図ってほしいです。
作品ジャンル
お願い
展示年
2025
応募部門
テーマ部門②「お願い」
作品説明
今の刑事施設内では、口腔内ケアの方法は歯みがきのみになっています。それも指定された業者から2~3種類の歯ブラシと歯みがき粉を買えるだけです。外から使いたいものを入れてもらうこともできないし、電動などもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシ、口腔洗浄剤なども使えなければ、当然プロケアなんかも受けれないし虫歯も削ってもらえないところも多いです。
口腔内ケアというのは近年色んな面でとても重要なため、専門家の方と協力して必要性を訴えかけてほしいです。