作品タイトル
超一流剣道を学びたい
作者
クロと語らひ
作品本文
当刑務所において、余暇活動の援助として、短歌、読書、歌唱等のクラブ活動が10種目ほど開設しています。そして、このクラブ活動全てが文化系の活動のみとなっています。
運動目等においては、グラウンド又は体育館でのあらかじめ定められた運動及びレクリエーションを行うことができる。との規定がされています。規定以外の運動は全く許されていません。しかし、私はこのチャンスを生かし、無理難題とも、無謀にも思えるこのお願いをします。
剣道にもう一度触れたいのです。
完全燃焼できなかった、昔の自分が心残りとして脳裏を過ります。きっかけは、刑務所に入ってしまったという"後悔"からです。昔の後悔と、この罪を犯した後悔の質は全く異なるものではありますが、受刑者であるという制限と、生活 や、更に運動にも制約がある中で、時間を失うことや、生命を削ることに過去に全力で取り組めなかったという後悔が重なり、今まさに剣道をやりたいという気持ちが目覚めました。
剣道を学ぶにあたり、超一流の御指導を賜りたく、
警視庁 劍道指導室 平尾 泰 主席師範
全日本剣道選手權優勝 竹ノ内佑也選手 警視庁 六段を先生として希望致します。
短い時間でも御指導頂けましたら、それをみにつけ出所した際に再び剣道を始めた時のプラスにしたいと思います。
御検討頂けましたら幸いです。 宜しくお願い申し上げ ます。
作品ジャンル
お願い
展示年
2025
応募部門
テーマ部門②「お願い」
作品説明
私は小学校入学前6歳から習い事をするようにと両親、祖父母の勧めもあり、剣道道場に通いはじめました。中学3年生の時、昇格審査前日に交通事故に合い、膝や足首に怪我を負いました。両脚共に重大な負傷はなく、審査にはかろうじて参加し、初段へ昇段はしたものの、怪我の治りが遅く、その後高校からは道場から足は遠のき、部活もやらず、それきり剣道から離れました。その後、心残りが日々、私の中で膨らんでいきました。