無題 [フリーハンド] – 無記名(府中2026-4)

モノクロの細密画。手前に静かな水面が広がり、奥から手前へ光の帯が反射している。中景には岩を越えて流れ落ちる小さな滝があり、その奥は木々の茂る岩壁がトンネル状のアーチをつくる。左右から枝葉が垂れ下がり、水面に影を落とす。全体が細かい線を無数に重ねる手法で描かれている。画面の左上から右下へ、明るさの異なる帯が斜めに走る。

作品タイトル

無題 [フリーハンド]

作者

無記名(府中2026-4)

作品ジャンル

絵画

展示年

2026

応募部門

府中刑務所アート展2026

作品説明

絵の描き方はいくつかあるが、今回は、線を只管ひっぱって描く方法を使った。線を重ねて、重ねて絵にしていくフリーハンドだ。下書きも何もない。なので精度はイマイチだった。時間が足らず、他の選択肢がなかったのが本当のところだが、フリーハンドだからと負け惜しみを言っておこう。この絵を見て思うことは、人によって様々だろう。ぱっと見で白と黒、光と影、入口と出口など。考え方やその時の精神状態によっても見え方は違うのではないか。「私は、向かう先を考えた」。明るい中を進むのは簡単であって難しいことじゃない。反対に真っ暗な暗闇を突き進むのは、容易でない。でも、暗闇の中、少しでも一点の光さえあれば迷うことなく自分の信じた目的地へ向かっていけるのではないか。しっかりと目を開いていれば、前を向いてさえいれば、迷うことなく歩けると思ったんだ。

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