作品タイトル
遠望を見据え
作者
クロと語らひ
作品本文
半生を己を 省りむ 経を得て
檻の影濃く 陽の強くとも
作品ジャンル
短歌
展示年
2025
応募部門
自由作品部門
作品説明
教晦に参加する中で、般若心経の意味や様々な難解な言葉の真の教えを学ぶことになった。初めはそんなつもりは全くなかったが、私達受刑者には、様々な場面で隙間の時間がある。出房まで、入浴前、運動移動の間の待機など。就寝前にもふとした時間に学んだ事を思い返し、自分自身をも振り返るきっかけになった。正義を見据えたいが己は弱く、刑務所には悪があり、のみこまれそうな心を表現したかった。